山中の路にて、背後より大きな物の怪に迫られることあり。かいえん、またはくわいえんとも。巨躯ながら非常に速く、ばうお、ぼうおうと鳴く。体はぬらぬらとして黒い。二つの眼は明るく輝き、四つ足で走る。真っ直ぐに逃げても追いつかれる。左に避ければ通り過ぎていくと云 ...
カテゴリ:comedy
桃太郎と女性の社会進出
あるところにおばあさんとおじいさんがいました。 おばあさんとおじいさんは、せんたくものをクリーニングに出してから、山へ芝刈りにいきました。 するとおおきな桃が、川をどんぶらこ、どんぶらこと流れていくのが山からも見えました。 ...
超高齢化社会 自立した老人たちの反旗
孫「おじいちゃーん、昔話話してぇー」 爺「ああ、ええよ。子どもにはつまらんかもしれんけどなぁ」 孫「早くうー」 爺「昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。めでたしめでたし」 孫「…。」 ...
夢と現実の狭間で
「今朝、京都へ行った夢を見たんだがね」 「はい」 「夢から醒めれば仕事をしなけりゃならん」 「そうですね」 「しかし醒めた時に、京都ではなくて自宅にいるというのは便利なものだなあ。そう思わんかね」 「…ですよねぇ?」 ...
ジャパニーズ・アヤ
「この車を今度、塗装しなおしてほしいんだけどね」 「何色に塗りやしょう」 「黒か白か決めかねているんだよねぇ…まあ今日のところは玉虫色の回答ということで、見積もりだけ頼むよ」 「玉虫色に塗ってよござんすね」 「いや……違っ」 ...
落語「イタリアン・スタイル」
落語は若い観客を取り込まないとだめだと思い、「イタリアン・スタイル」という落語を考案した。 洒落者の若旦那から講義を受けた八つぁんが、うろおぼえのファッション・タームを仙ちゃんに披露して失敗するというよくある構図。落ちはセンツァ・クラバッタを「仙ちゃんくた ...
悪魔の機械
家庭の崩壊、凶悪犯罪の増加、巧妙極まる詐欺の横行…悪弊のエスカレートする一方なのは、何故だとお思いですか。 お教えいたしましょう。それは、皆が悪魔の機械、エスカレーターに乗るからです。エスカレーターに乗るごとに悪の虫が滋養を得て、脳髄をパクリパクリと食ら ...
身内の不幸
「どうもー。ガリラヤ慶事・弔事でーす」 「君、弔事いうのはえらいもんやねえ。弔事やいうたら会社やて休めるんやからね」 「そうやなあ。休みたいあまりに、毎年親戚一同皆殺しにしとる奴もおるらしいわ。あのー課長すいません、身内に不幸がありまして、明日お休みを頂き ...
嫁入り道具
「どうもー。ガリラヤ慶事・弔事でーす。おーい、お客さんに挨拶せえや。上の空やないか」 「いや、今朝な。かみさんと喧嘩してもうて、ごっつ気分悪いねん。あのしなび茄子」 「お前んとこは、年中やないか。今日はどないしたんや」 「今度、娘が結婚することになってな」 「 ...




