「今日は道が込んでいるね」

「は。そうですね。青葉台から高速使ってよろしいですか」

「うむ。渋滞の暇つぶしに打ち明けるとね、僕は実は手ミニストなんだよ」

「は?テミ…?」

「つまり、手は足に較べ、不当に不利な立場に置かれているということを訴えているんだ、我々は」

「は、はあ」

「たとえばこの車はどうだ。ふつうブレーキというとフットブレーキのことを指すだろう。それではハンドブレーキの立場がないだろう!手ミニズムの立場で言わせて貰えば」

「…そ、そうかもしれませんね。あの、ヘッドレストを叩かないでいただけませんか」

「だいたい!フットアクセルがあって!なぜハンドアクセルはついていないんだね!馬鹿にしているじゃあないか」

「すすすいませんっ」