お寺の横の小道でのこと。 ねずみが日向ぼっこをしていると、三毛の猫がそろりと歩いてきた。 「おや、わたしを食べなさるかねえ」 猫は知らぬげに、暖かい土の上にそっと身を横たえた。 「ねずみを食べるのには飽いたかねえ。ちょっと趣向を変えてみるかい」 そう言う ...
2007年11月
弁当早食い
夜の会議。医師同席のためいつも豪華な弁当が出るのだが、会議開始とともに蓋を開け掻き込んでから議事進行なので慌しい。せっかくの天麩羅も味がしない。 もっと優雅に会食しながら談笑したいなあ。真面目な体裁を整える必要があるんだろうなあ。悲しき日本人の習性。胃が ...
ココナッツ
マルクス兄弟の映画デビュー作。 ココナッツ・リゾートの成功をもくろむグルーチョが、競売でイカサマを使う。 ゲテモノ食いやスリなど、ハーポが活躍。彼のファンにはおすすめ。 チコの曲芸ピアノや、どこに出てたかわからないゼッポも見もの? 特典映像は、グルーチョ ...
金紙&銀紙の 似ているだけじゃダメかしら? 枡野浩一 河井克夫
今時文庫でもないような小さなポイントの文字に、薄いインクで印刷された漫画。読みにくさの極地。 部分的に面白いところはあるけれど、やっぱり似ているだけじゃダメですよ。 ★★ ...
Knock Em Out
Lily Allen - Knock Em Out これは楽しい曲だね。 ひょっとして市販ループとかで簡単に作ったのかもしれないけど、絶妙なバランス。 この人はきっかけ次第で日本でも売れてもよさそうだけどなあ。 映像は、多分ちゃんとしたPVがないので、ファンが勝手に写真を組み合わせ ...
ラインマーカーズ 穂村弘
夕映えの砂場に埋めた最愛の僕のロボットの両手はドリル 寓意に富んだ詩集。 簡単に子どもになったり女性になったり…という軽みは、詩人の重要な資質かもしれない。 ラインマーカーで描かれた装画は、大竹伸朗。 ★★★★ ...
結婚失格 枡野浩一
奥さんに連れ去られた子どもに会いたい、ということを言い続けた週刊誌のコラムにはほんとに辟易したが、この本は面白かった。 元奥さん、南Q太の勝手さも(枡野浩一の言い分を聞く限り)かなりのものだが、彼女がそうした気持ちがある程度わかってしまう面もある。 枡野 ...
ALONE TOGETHER 本多孝好
人の心に入り込む力を持った男が、人々が拠りどころとする建前を見破る。 男の行動は、いたずらに周囲を混乱させる。 傷付いた少女や自らを救うことはできるのか。 尖ったナイフのような人向き。 ★★★ ...
悪意 東野圭吾
渡航を控えた小説家が自宅で殺される。 刑事の慧眼により事件は解決したかに見えたが…。 これで完結かと思いきや、描かれた絵がひっくり返される。 書き始める前に、完全に筋を練り上げているんだろうなあ。見事。 ★★★★ ...
壊れかた指南 筒井康隆
物語がずるずると自在に位相をずらしていく。 時代物、動物物など素材は様々。 坊ちゃんのわがままに振り回される元使用人の親子を描いた、締めの一遍が印象的。 哀しく美しい。彼らの行動に、復讐の意図はあったのだろうか。復讐というより教唆か。 ★★★★ ...

