石田つながりで純一を思い出すような気障でケーハクな短編集。 そのなかでもコールガールを描いた作品はまあ楽しめた。ナルシストの妄想みたいな現実味のない話だけれど。だいたい「コールガール」とか言わないでしょ。 でも下手かといったらそうとも言い切れない。なにが ...
2005年09月
三度目の正直 浅井柑
現在大学生である著者が高校時代に書いたデビュー作。同性愛に悩む女子中学生の苦悩を爽やかに描く。 表題作と違い、見聞きした経験に基づいて書いたという併録の「ラブリーベイベー」が、いい。 血の繋がらない官能小説家を母として暮らさなければならなくなった中学生の ...
グランド・フィナーレ 阿部和重
愛娘の裸身を収集し離婚を言い渡された男の魂の再生。 娘に会わせてもらえず、携帯電話で撮った写真を大事にする姿が哀しい。 もっと膨らませて長編にしてもよかったのでは。 ★★★★ グランド・フィナーレ 阿部和重 ...
雨中の客 浅黄斑
ミステリー仕立ての短編集。 古本屋の店主に、店にある筈がない本を差し出す客の正体があぶりだされる表題作他、5編を収める。 過去の過ちにつきまとわれるというモチーフが繰り返し使われ、著者は後ろ暗いところがあるのかしらんと邪推を誘う。まあまったく後ろ暗いとこ ...
チルドレン 伊坂幸太郎
青年達と、彼らのその後が巧みに時間軸を切り取って描写される。 自信家の奇矯な青年陣内が「人為的に」起こす奇跡に、思わず目頭を熱くし、勇気付けられた。 盲目のスマートな青年永瀬をとりまく差別や気遣いの繊細な描写も出色。盲目ならではの恐怖を描いた熊のエピソー ...




