マンションの構造を知る一助に買い求めたが、かなりの良書だった。特に素人がマンションの修繕に立ち向かうには格好の参考書。

しかし、安全なマンションに住むってのは難しいようだ。設計こそ法改正で安全性がより担保されるようにはなったようだが、設計通りでないいいかげんな施工がまかり通っているというから恐ろしい。

たとえば鉄筋のかぶり圧が設計通りでなく薄すぎるため鉄筋が腐食した例などがかなり多いという。しかも、URの物件などでもいろいろと事例が挙げられている。設計通りの施工を担保するのは無理なのかしらん。10年程度経ってあらわになる不良が多いというから、施工の隅々まで目を光らせることが出来ない以上、無理なんだろうな。

だけどよほどの酷いのに当たらなければ大丈夫。本書を熟読して立ち向かえば、修繕の手だてはきっとあるはず。あとは中古マンションを買う人が、建物の状態や管理形態を見極めるのにも大いに役立ちそう。

個人的には、外壁がタイルだと長い間もつと思っていたのが否定されたのは勉強になった。タイルは見た目は奇麗でも見えない裏側で劣化が進んだり、剥がれ落ちる事故が多い謂。

第1刷発行が2000年と少し古いので★ひとつ減。

★★★★